マンションのオプション種類(有償、無償、インテリアオプション等)を解説

新築分譲マンションでは、様々なオプションが用意されている場合が多くあります。

物件により、その呼称や内容は異なりますが、
一般には、無償で選択できる無償オプションのセレクトメニューと、有償の設計変更、建築オプション、インテリアオプションなどがあります。

このようにマンションのオプションは、何種類もあって、わかり辛いと思いますので、
ここでは様々なオプションの種類と内容を説明しています。

マンションのオプション:無償オプション

マンションの無償オプションの内容は、物件により異なります。
よくあるものとして、以下のようなものがあります。
*無償オプションは、基本的にマンション建築本体のオプションとなります。

  • メニュープラン、又はセレクトプラン:

    間取りの一部を変更したプラン。
    一つの部屋タイプで、数種~10種類以上の異なったメニューを選ぶ事ができる。
    リビングダイニングと隣接する洋室を1部屋にした拡張タイプが一番人気である。
    通常、無償が多いが、有償の場合もある。

  • カラーセレクト:

    床・壁・天井の仕上げ材、内装扉、システムキッチンや洗面台の面材等の色を数種類の決められたカラースキーム・タイプの中から選ぶ事ができる。

  • その他のセレクト:

    物件により、いろいろなセレクトがあります。

    • キッチン、洗面台の高さ:2~3種類から選ぶ。
    • 浴槽の形状:浴槽のデザインを選ぶ。
    • 対面型キッチンの吊戸棚の有無を選ぶ(有償の場合も有り)等。

*一般的に、無償セレクトは建築工事の関係で、選ぶ事のできる時期が限られています。

マンションのオプション:有償オプション

一般的な有償オプションは、物件により内容や呼称が異なりますが、
設計変更建築オプションインテリアオプション等があります。

モデルルームをよく見ますと、オプションのシールがあちこちに貼ってあります。
オプションシールは、小さく見辛い場合が多いので注意が必要ですが、
有償か無償かを確認しながら見て行くと良いでしょう。

マンション有償オプション:設計変更

マンションオプションの設計変更は、以下のようになります。

  • 間取りや仕様書の変更ができる。
    最近では、部屋タイプのメニューを増やして設計変更を取り扱わない物件もある。
  • マンション区分所有法により、出来ない事も多い。
    共有部(戸境壁、バルコニー、ポーチ等)の変更は出来ない。
  • 水まわり(キッチン、洗面・浴室、トイレ)の移動は、
    排水管等の勾配の関係で出来ない事が多い。
  • 間取り変更の場合、建築基準法に照らし合わせて、採光面積、換気量等に注意する。
    煙感知器、スプリンクラーの位置等にも注意が必要である。

*設計変更は、マンション建設中に施工するため、申込みの時期が限られます。
(物件により取扱いが無い場合もあります。)

マンション有償オプション:建築オプション

マンションオプションの建築オプションは、以下のようになります。

  • オプション項目は、予め決められているものの中から選ぶ。
    項目にないものは、申込みが出来ない。
  • インテリアオプションと重複する商品もあるため、
    各々のメリット、デメリットを確認する。
    1. 通常は建築オプションの方が安価であるが、決められた品番の商品のみとな る。
    2. インテリアオプションでは、メーカー、品番等を多くの中から選ぶことが出来る。

*建築オプションは、マンション建設中に施工するため、申込みの時期が限られます。
マンションの階数により、締切日は異なります。
(通常、下の階から締め切られる)

建築オプションの項目例:

  • コンセント等アウトレットの移設、増設
  • ダウンライトの移設、増設、天井ローゼットの移設
  • キッチンまわりの変更、増設、グレードアップ
  • 浴室、洗面所まわりの変更、増設
  • 仕上げ材の変更、グレードアップ(床、壁等)
  • ピクチャーレールの設置(天井埋込みが多い)
  • 床暖房の増設
  • 壁下地補強(造作家具の取付位置などに)
  • その他、多くの項目がありますが、設置位置等の細かい指示は出来ない場合が多いです。

建築オプションのおすすめ・注意点

建築オプションは、建築と絡む所が多いため、
後から施工しようとすると、大掛かりなリフォーム工事になる場合があり、大変です。

そのため、コンセント、ダウンライト、ピクチャーレール(天井埋込)、壁下地補強(造作家具の取付位置)などは、
ご希望があれば、最初の施工をおすすめする項目です。

尚、建築オプションは、申込期限後の変更、キャンセルは一切できません。
万一マンション購入をやめた場合にも支払いの義務が生じますので、注意が必要となります。

インテリア・オプション

インテリアオプションは、基本的にマンション竣工後に取付け、納品しますので、
他のオプションに比べて、一番最後のオプションとなります。

以下のような商材があります。
詳細は別ページにて説明していますので、ご覧下さい。

インテリアオプションの項目例:

などがあります。

インテリアオプションのおすすめ・注意点

インテリアオプションは、マンションの規約などによって、出来ることと出来ないことがあります。
物件により、施工できない箇所や商品もある為、担当のコーディネーターと相談しながら決めて行くのが良いでしょう。

インテリアオプションは、物件により、取扱い商品は異なりますが、
照明器具、カーテン、家具(オーダー家具、既製家具)、壁面仕上げ(エコカラット、ミラー、アクセントクロス等)などをトータルにコーディネートできる機会ですので、上手に利用してみましょう。

また、新築マンションの場合、引渡し前後の一斉納品でまとめて納品してくれるので、とても便利です。
(一斉納品の場合は、申込締切が設けられています。)
事前に照明・エアコン・カーテン・家具などが揃っていると、引越しが簡単になります。

まとめ

マンションオプションの種類は、

今回のまとめ
  1. 無償オプション【部屋のメニュープラン、カラーセレクト】など
  2. 有償オプション【設計変更】*マンション建設中に施工
  3. 有償オプション【建築オプション】*マンション建設中に施工
  4. 有償オプション【インテリアオプション】*マンション竣工後に納品

などがあります。